渡韓した日本人信者が口にした教団批判 現在の合同結婚式はマッチングアプリと化している
京畿道加平郡にある旧統一教会の本部では、韓国に住む日本人の男性信者に会い、周辺の施設を案内してもらいながら話を聞いた。
男性は1980年代に日本で入信し、その後に渡韓。教団の関連団体に所属するなどして、生活を送っている。合同結婚式で韓国人の女性と結ばれ、子どもを含めて家族全員が信者だという。
男性は、日本で合同結婚式や高額献金が問題とされていることに対し「強制されることはなく、結婚の相手が嫌であれば断れるし、献金も自発的な意思に基づいている」と反論した。
合同結婚式は、現在はマッチングアプリのようなシステムで相手を選ぶ形になっており、「より理想的な形での出会い」が可能になっていると説明する。
教団のあり方が批判されている現状に対しては「日本は、信教の自由がない全体主義国家になってしまったのか」と強い不満を示したが、一方で「教団内部にはびこっている問題も少なくない」とも話す。その「問題」とは「献金主義と見せかけの成果主義だ」と言う。