韓流ブームの火付け役「冬ソナ」の聖地・龍平リゾートは“教団の聖地”だった
2018年に冬季五輪が開催された平昌は、北朝鮮との軍事境界線まで車で40分ほどの韓国北東部、江原道にある。平昌五輪でスキー大回転などの競技が行われた龍平リゾートは、旧統一教会が所有していることは日本ではあまり知られていない。
龍平リゾートは1975年に開業したが、経営悪化によって売却され、2003年に旧統一教会系の企業の手に渡った。日本で大ヒットし「韓流ブーム」の火付け役となったドラマ「冬のソナタ」では、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウがレストランで食事をするシーンを龍平リゾートで撮影しており、日本からファンが殺到する「聖地」となった。
その一方、龍平リゾートにあるホテルの売店には、旧統一教会の教祖である故・文鮮明氏の筆による揮毫が掲げられていた。ホテルなど龍平リゾートの施設には数多くの信者が働いており、教団にとっても「聖地」であったことがうかがえる。
このほか、教団は高麗人参や炭酸飲料「メッコール」を製造、販売する会社や学校などを運営しており、一時期はサッカーチームを所有していたこともある。