本業の収入減を補おうと介護ヘルパーに…時給相場は1200円~1400円
小さな印刷会社でポスターや広告のデザインをしている50代の友部祐樹さん(仮名)。コロナの影響で広告出稿量が減り、収入もダウンしたが、その代わり在宅勤務で時間にだいぶ余裕ができた。
そこで、減った給料を補おうとアルバイトを始めるようになった。
「先々も本業のほうで給料が増えることはなさそうなので、前々から副業を考えていました。タクシー運転手の業務経験が皆無でもできる介護タクシーの開業です。高齢化社会で需要はますます増えるでしょうし。その準備のために第2種普通免許と介護のための資格を取り、準備を進めていました」
ところが突然のコロナ禍によって、老人と接する介護タクシーの開業はあきらめざるをえなくなり、仕方なく、介護の資格を生かせる「派遣の登録ヘルパー」として働くようになった。常勤雇用ではなく、派遣を選んだのは、いずれコロナが落ち着いたら介護タクシーを開業しようという夢を捨てきれていないからだ。
介護という仕事、老人などが相手だけに、大変さや重労働が強調されているが、資格を取った友部さんによれば、「想定の範囲内」と、あまり苦にする様子はない。夢や本業があることに加え、時給も悪くないからだ。