2022年特殊詐欺被害額が8年ぶりに増加、361.4億円に
警察庁は2日、全国の警察が昨年把握(認知)したオレオレ詐欺など特殊詐欺の状況を公表した。被害額は前年比約79億4000万円増の約361億4000万円で8年ぶりに増加。認知件数は同20.8%増の1万7520件に上り、2年連続で増えた。
手口別の件数では、医療費などの還付に必要な手続きと偽ってATMを操作させ、犯人側の口座に送金させる還付金詐欺が同16.9%増の4679件で最多となった。
還付金詐欺の被害額は同約8億5000万円増の約53億7000万円で、統計のある2006年以降で最も多かった。
被害額が最も多いのは、親族や弁護士を装って事故の示談金名目などで金銭をだまし取るオレオレ詐欺で約127億1000万円。次いで未払いの料金の請求名目などでだまし取る架空料金請求詐欺の約100億5000万円だった。