東京都が高校授業料を実質無償化、所得制限撤廃で調整…懐疑派からは「私立の意味」を問う声あがる

公開日: 更新日:

 東京都の小池百合子知事は5日、子育て支援の一環として、私立を含めたすべての高校の授業料を実質無償化する方針を明らかにした。現在は年収910万円未満の世帯を対象に無償化を実施しているが、2024年度からは撤廃する方向で調整中。これには子育て世代から称賛の声がある一方、複雑な声も多い。

 私立の高い授業料を支払う代わりに質のいい教育を受けたり、経験や環境を求める層が反発の声をあげているのだ。

「授業料の支援は現在、年間の高校授業料が都立校で一律約12万円、私立校で平均約48万円を上限に助成しています。授業料が実質無償でも、不足分の授業料や入学金、受験費用、施設整備費、修学旅行や留学費用などは別途かかります。いわゆるお金持ちが多い学校なら、生徒同士の交際費もかかりますから、どの家庭の子どもにも平等なチャンスが与えられるかは未知数です」(教育ジャーナリスト)

 SNSでは《所得制限にも疑問はあるけど、一律私立無償化への疑問はもっとある。私立の意味わかってんのかな?優秀な子は、その能力を伸ばす為に無償で教育を与えるのは大賛成。税金だよ?》

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル