鶏肉の世帯年間購入額が過去最高に…“割安感”が強まると困る人たちのボヤき

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 6日に発表された総務省の家計調査(2人以上の世帯)で、鶏肉の1世帯の年間購入額が過去最高の1万8558円を記録し、話題になっていた。

「牛肉なんて月イチがせいぜいですよ。特売の鶏肉をまとめ買いして冷凍しておくのが基本中の基本。それもモモより安いムネですね」と、都内に住むパート主婦は深~いため息をつく。

 生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏も、こう口を揃える。

「消費支出に占める食費の割合、日本のエンゲル係数が過去最高レベルにあるということは、食べ物にだけお金を使っている、食べるのに精いっぱいなわけです。実質賃金は下がる一方で、その食費すら削らざるを得なくなってきた。国産牛は当然ながら、円安のあおりで輸入牛も高くなって、手が出しづらい。鶏肉の購入額が増えるというのは“節約不況”の象徴みたいなものでしょう」

 まあ、鶏肉なら都心のスーパーでも100グラム=100円以下もあるが、豚肉や、ましてや牛肉ではまず見かけない。

「育ち盛りの息子を牛肉で満腹にするなんて、とてもとても……」(前出のパート主婦)

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