是枝裕和監督長編デビューの地…集団避難を乗り越えた83歳女性「ここにいられれば、これ以上望むことはない」

公開日: 更新日:

「ここにいられれば、これ以上望むこともないわ」

 鵜入は正月の地震で一時、孤立状態となり、ヘリコプターでの集団避難を迫られた。

「金沢のもっと南、能美市の方まで避難しました。すぐ帰れるだろうと思っていたら、結局2カ月もかかった。一日でも早く鵜入に帰りたくて避難所では不安でした。3月に帰れることが決まり、内灘町を走るバスから久しぶりに海を見た時、本当にすっきりした。鵜入に戻ってこれるようになって本当にうれしかった。やっぱね、せわしねえ波の音が聞こえないと。朝、波の音で目が覚めて、外に出て、海の景色を見る。こんな良いところはない。ここにいられれば、これ以上望むこともないわ」

 鵜入は電気や水道などの復旧が進み、今ではほとんどの住民が集落に戻ってきている。

 能登半島には依然として故郷に帰れない人が多くいる。平穏な暮らしが一日でも早く戻るよう、国は復旧・復興を急がねばならない。(おわり)

(取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網