著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

トランプ大統領の“戯言”に騙されるな! 情報をいろいろ集めると「本当の狙い」が見えてくる

公開日: 更新日:

 また、イーロン・マスク氏は「欧米の関税は将来的にゼロにすべき」と発言。ベッセント財務長官も「中国以外の国の自由貿易圏をつくるべき」と発言している。つまり、中国以外は「撤回」が前提条件になっているのだ。

 日本国民は素直なのでマスコミのことを完全に信じている。

「トランプは自由貿易の敵」「関税なんてもってのほか」などと思っている。

 しかし、よ~くいろいろな情報を集めていると、トランプ関税の「ハッタリ度合い」が分かるというもの。

 恐らく将来的には「泣くの損した」と同じことになるのではないか。

■アメリカを取るか?中国を取るか?

 トランプ政権は今、「踏み絵」を行っている。アメリカを取るのか、それとも中国を取るのか--。

 世界覇権を争っているからだ。当然、日本は安全保障をアメリカに委ねているので、最終的にはそちらに擦り寄るしかない。牛肉やコメなどにかかる関税を撤廃し、「非関税障壁」の一部を取り払うことになる。

 シニアにでもなれば、トランプの交渉術くらいは見破れるはず。

「中国抜きの自由貿易圏(新TPP)」

 これがトランプ大統領の狙いである。なので、決して怒ったり泣いたりせず、“戯言”には騙されないようにしたい。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明