著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

にっちもさっちもいかない「2つの米」問題…全部、トランプが悪いのか

公開日: 更新日:

 世界中が「トランプ関税」で大騒ぎだ。すべての国に一律10%を課したほか、貿易赤字の多い国にはさらに上乗せ。日本、中国韓国、台湾などに20%以上の追加関税を課した。

 日本の産業界は大騒ぎ。特に自動車に対しては25%の追加関税を課しており、日本の基幹産業を揺るがす事態となっている。裾野が広い業種だけに、その影響は甚大なものとなりそうだ。

 そういった動きを受けて、日本株は大暴落。ついこの間まで日経平均は4万円あったが、今週7日は一時3万1000円を割り込んでいる。

 投資家たちは悲鳴を上げているのだ。

「このまま各国が報復へと動きだし、“貿易戦争”が激化すれば、世界経済はメタメタになる」

 そう、危惧しているのである。

 一方、日本の「令和の米騒動」は終わらない。備蓄米の放出を受けて、価格が下落するかと思いきや、値上がりする一方。農水省は「消えたコメはなかった」と言う始末であり、やっぱり構造的な問題を抱えているようだ。需要に対して供給が追いつかない。「経済学のイロハ」の典型例であると言えよう。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった