「ツッコミ中毒」が招くSNSの怖~い現実…「いいね」が欲しい承認欲求のドロ沼
「誰かが面白い“お題”を出して、それに誰かがボケて笑いを取る。そういう仲間内でやるようなたわいもない会話を、今は知らない人間同士がSNSでやっているわけです。その場を仕切って優越感を得たいとか、笑いを取って承認欲求を満たそうとするあまり、笑えるツッコミというより、単なるあら探し、単に揚げ足を取るだけになってしまっていたりする。ネタにされた側はいい迷惑ですね」
そうなると、もう笑えない。都内の病院に勤めるある精神科医も「最近は“ツッコミ中毒”みたいなユーザーもいますよね」とこう指摘する。
「SNS上でツッコミを入れて『いいね』をもらえて、人気者になれれば快感でしょうが、当然、快感には中毒性があります。もっと欲しくなる。それにSNS上の人気者が、現実の社会でも人気者になれるとは限りません。それはしょせん“かなわぬ夢”。ツッコミを入れたがる人間は嫌われるのがオチです。リアルの生活で承認欲求が満たされないことの反動で、SNS上ではどんどん過激になっていくという悪循環に陥りがちです」
ただただツッコミ中毒が悪化していく。