8月の食品値上げは前年同月の1.5倍! インフレあおる無策日銀のせいで庶民生活は「限界突破」

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「いくら賃上げをしても物価の伸びに追いつくわけがない」

 長引くインフレによって税収が上振れる政府はウハウハでも、肝心の国民生活は困窮するばかり。植田は今年3月の衆院財務金融委員会で「インフレが経済に広がっていく場合には、利上げで対応することも考えないといけない」と言っていたが、一体いつ「対応する」のか。ちと古いが「今でしょ!」とツッコまずにはいられない。

「すでに日銀はビハインド・ザ・カーブ、すなわち後手に回っています。足元のインフレ率は3年以上も3%を超え、物価高対策が必要なのに、いまだに『基調インフレは2%に届いていない』と言い張って金融緩和を継続しています。『2%』の目標を掲げるなら、せめて足元のインフレ率を2%に抑える策を講じるのが筋ですが、むしろ円安・物価高をあおっています。そのせいで決定会合後、円相場は一時、1ドル=150円を突破しました。インフレを助長する政策では、いくら賃上げをしても物価の伸びに追いつくわけがありません」(経済評論家・斎藤満氏)

 日銀の〈生活意識に関するアンケート調査〉(6月)によれば、1年前に比べ足元の物価が平均19.5%も上がったとの実感がある。やんごとなき家柄の植田には、買い物に行ってはタメ息つく庶民感覚は分からないか。

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 狂乱物価については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

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