忘年会での「ポイント疑惑」に中高年は要注意
その後、仕事を終えた若手・中堅社員が三々五々と現れた(やっと忘年会らしくなったか)。
だけど、終了まではあと15分(時間が経つのは早いものだ。結局、8人だけか……)。
でも、シニア社長はここでもう一度、気を引き締めなければならない。
なぜならば、若手から“疑いの目”を向けられているからだ。
彼らは何を見ているのか──それは「ポイントの行方」である。会費を現金で徴収し、支払いはカードで済ませる。「当然、ポイントがつくんだろうな」と思っているのだ。
昭和時代では考えられなかったロス疑惑。(俺がそんなセコイことするわけないだろう)と、胸の内でつぶやいたところで、彼らに“推定無罪”は通用しない。
そしてこの“煩年会”を機に、社内で数々の疑惑が湧き上がるようになった。ポイント疑惑にマイル疑惑、さらにはクーポン疑惑まで……すべての経済行為が捜査対象となってしまった。
あっ、そうそう、これも言わなくてはならない。結局あのあと「2次会不参加」だったということ。冷酷な「ゼロ回答」だったのである。
社長の投資はまったくの逆効果。ただただ、疑惑や相互不信という“不良債権”だけを残してしまった(笑)。


















