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柏木理佳生活経済ジャーナリスト

生活経済ジャーナリスト。FP(ファイナンシャルプランナー)、MBA(経営学修士)取得後、育児中に桜美林大学大学院にて社外取締役の監査・監督機能について博士号取得。一児の母。大学教員として経営戦略、マーケティングなどの科目を担当、現在は立教大学特任教授。近著「共働きなのに、お金が全然、貯まりません!」(三笠書房)など著書多数。

(43)家賃が上がり、引っ越し先が見つからない…

公開日: 更新日:

 なんとか保証会社の審査に合格しても、数年後には定年なので、若い夫婦が選ばれて、大家さんに却下されてしまいます。

 東京都のアフォーダブル住宅も若者向けですし、東京都のUR都市機構の物件は満室。民間のマンションの新築供給は10年前の半数に減少、安くなりそうにありません。少し安く提供しているものに「特定優良賃貸住宅」があり、検索すると住みたい場所での物件が出てきますが、古くて物件数は少ないです。

 引っ越ししなければ安心できるわけではありません。

 確かに、今、住んでいる賃貸物件で家賃を値上げされた場合、交渉ができます。しかし、実態はそう簡単ではありません。値上げを拒んだり交渉したことで、現状の勤務先や月収などを再審査されて、その審査に落とされ、退去させられたという例もあります。大家さんとしては支払い能力がなくなる懸念がある人は住まわせたくないため、審査は厳しくなっています。

 家賃は月収の3分の1までが理想です。東京23区ではファミリー層向けマンションの家賃が手取りの4割を超えていて家計を圧迫しています。毎月のように上がり、10年で2倍になっている物件もあります。引っ越しを我慢する人が増えると、募集物件は、大規模工事をしている目の前の物件だったり、セキュリティーが不安な物件ばかり……。同じ家賃に合わせても、1階しかないなど条件が悪くなります。

 北欧は手厚い家賃補助があり、シンガポールは住宅を国が管理して満足な住まいを提供しています。住まいは主観的幸福度に影響を与えており、幸福度の2割は住まいへの満足度と関係しているという調査もあり、大事です。

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