繰り上げ受給を選ぶのはどんな人? 低年金シニアを惑わす税と社会保障のカオス
中流が流れ着いた「低年金」の現在地
「派遣先がなく、収入が途絶えてしまうこともありました。そんな時は、ガソリンスタンドの洗車係や、マンションや公共施設の清掃のアルバイトをして食いつないだ」
そうしてCさんは非正規のまま60歳を迎えた。ところが今度はコロナ禍で、再び職を追われる。
「ちょうど60歳になった時にコロナが始まり、派遣先から契約終了を告げられたんです。仕事を探したのですが、どこも雇ってくれなかった」
さらに母親が脳梗塞で左足が不自由になり要介護になる。Cさんは母親の面倒を見るため、再就職をあきらめ年金を受給することにした。
「繰り上げ受給すると年金が減額されると知り、相当悩みました。しかし母の年金と妻のパート代だけに頼るのは不安で」
Cさんの場合、65歳から月15万円受け取れる年金額が、繰り上げ受給をすると月10万円になってしまうのだ。


















