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若月澪子

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

繰り上げ受給を選ぶのはどんな人? 低年金シニアを惑わす税と社会保障のカオス

公開日: 更新日:

中流が流れ着いた「低年金」の現在地

「派遣先がなく、収入が途絶えてしまうこともありました。そんな時は、ガソリンスタンドの洗車係や、マンションや公共施設の清掃のアルバイトをして食いつないだ」

 そうしてCさんは非正規のまま60歳を迎えた。ところが今度はコロナ禍で、再び職を追われる。

「ちょうど60歳になった時にコロナが始まり、派遣先から契約終了を告げられたんです。仕事を探したのですが、どこも雇ってくれなかった」

 さらに母親が脳梗塞で左足が不自由になり要介護になる。Cさんは母親の面倒を見るため、再就職をあきらめ年金を受給することにした。

「繰り上げ受給すると年金が減額されると知り、相当悩みました。しかし母の年金と妻のパート代だけに頼るのは不安で」

Cさんの場合、65歳から月15万円受け取れる年金額が、繰り上げ受給をすると月10万円になってしまうのだ。

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