繰り上げ受給を選ぶのはどんな人? 低年金シニアを惑わす税と社会保障のカオス
シニアが把握できない複雑怪奇な年金制度
Cさん宅の世帯年収は、90歳になる母親の年金、妻のパート代も合わせると月30万円ほど。絶対的貧困でも相対的貧困でもないが、貯蓄も投資もなく、就労しているのはパートの妻だけ、「安心」と言える状況ではない。
年金生活といえども社会保険や住民税、母の介護費用、さらにCさんや妻も持病を抱えて医療費もかかる。そしてこの物価高だ。
しかしCさんは、相変わらず人のよさそうな笑顔で語る。
「何もかも高いですよね。水道や光熱費も上がりました。スーパーで買い物をするのは私の役目ですが、食料品も日用品も1.5~2倍くらい値段が上がっていますね」
ただ最近65歳になったCさんには、こんな変化があった。
「これまで年金は月10万円ほどだったのに、65歳から増えたんです。なぜなのか私にもよくわかりません。しかし住民税や社会保険料の負担が増えて、あまりお得感はありませんが」


















