企業のウェブサイト「ゼロクリック問題」の深刻…AI経由は3.2倍に、検索エンジン経由は15%に
質問形式での再構築が肝
こうした現状を踏まえると、企業は検索エンジン向けのSEO施策だけでなく、新たな窓口であるAIに対しても自社情報を正しく理解・引用されるための情報整備が必要だという。具体的にどんな対策をすればいいのか。同社CEOの洛西一周氏が言う。
「AIは、商品の機能やスペックを網羅したデータより、ユーザーの質問背景や利用シーンなどの『文脈』を含んだ情報を優先的に参照・引用する傾向があります。AIに引用されるには、企業のウェブ情報をAIが参照可能な形に再構築する必要があるのです」
多くの商品では、パッケージの説明と同じような文章がウェブにも書かれているが、そんな概要だとAIは採用しない。そうではなく、商品やサービスの条件、利用方法、故障した場合の保証の条件といったことを具体的な質問の回答レベルに踏み込んで情報を整備することが不可欠だという。
そのために大切なのが、AIに投げかける質問を想定したコンテンツ設計だ。ウェブに情報を記載するときは、「どんな状況で」「何を解決したいのか」という文脈をしっかりと記すことが重要になる。
具体的に一例を示すと、「延滞金について」などとQ&Aの1項目を示すなら、「請求書の支払期限を過ぎてしまった場合に、延滞金はいつから発生するか」と質問を文章化して記載すると、AIはその情報を理解して、質問の答えとして採用しやすくなる。それがAI対策が進んだ企業のウェブと、そうではない企業のウェブとの違いになるという。
同社のシステムを導入している住宅・建材大手のLIXILはAIに最適化したコンテンツ設計の実証実験を実施。それによると、AI経由のヘルプサイト流入件数は26年6月までの1年間で約3倍に増加。検索エンジンのAI機能からの引用数も同約7.3倍に急増したという。
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