金貨20万円がわずか1万5000円?「田中貴金属」かたる偽広告が横行…代引きでも安心できない理由
ひとつは、よく知る企業名やブランドの力だ。広告には社名やロゴが並ぶ。だが消費者庁は、ロゴが使われていても、公式や直営を名乗るアカウントからの発信でも、公式とは限らないとクギを刺している。
もうひとつは「代引きなら安心」という思い込みだ。先にお金を払わないのだから、だまされても損はしない。そう考える人は少なくない。だが代引きは、代金を払ってから箱を開ける仕組みだ。中身を確かめる前に、お金はもう相手に渡っている。返金を求めて伝票の番号に電話しても、つながらない。
FPの立場で言えば、まず疑うべきは値段だ。
金はブランド品と違い、重さと相場から最低限の価値を誰でも概算できる。表示された重さは7.7758グラム。田中貴金属工業が10月5日に公表した金の店頭小売価格は1グラム2万3300円だから、掛け算すれば約18万1000円になる。
しかも金貨には、地金の値段にプレミアムと呼ばれる上乗せ分が加わる。同日の同社の店頭価格で、同じ重さのメイプルリーフ金貨は20万2655円。新品が地金価格を大きく下回ること自体がおかしいのだ。


















