与謝野晶子(1)プレイボーイの鉄幹と歌会で出会いたちまち恋愛関係に
学校の先生という立場を利用して、女性の学生と恋愛する。現代であれば、かなり危険な行為です。とくに先生という立場を利用したとなると、言語道断。一発でクビですね。
ところが明治の昔には、「教師のご無体」がまかり通っていた。与謝野鉄幹(明治6=1873~昭和10=1935年)が好例です。
彼は山口県徳山の女学校で国語の教師をしていましたが、複数の女生徒と問題を起こし、子供までつくり、まずいと思ったか学校をやめて京都へ、さらに東京へ。このとき鉄幹はまだ満19歳というから、現代ならばこの時点で完全にアウト。教職への復帰なんて、まずあり得ません。
ところが上京した鉄幹は落合直文の門に入り、跡見女学校で教えるかたわら、歌論や歌集を発表していきます。また女子校です。学校もよく雇いましたね。その質実剛健な作風は「ますらおぶり」と呼ばれ、高い評価を得ました。
そして明治33(1900)年、詩歌を中心とする文芸誌「明星」を創刊します。この雑誌を通じて北原白秋・吉井勇・石川啄木らを世に送り出し、近代浪漫派文学の一大拠点を築きました。それから無名だった鳳晶子という女性の類いまれな才能を見抜き、歌集「みだれ髪」をプロデュースします。
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