萌えキャラを使った町おこしはもう古い? ブームから約20年、今もファンが通う聖地で見つけた成功のヒント
2000年代後半に「萌えおこし」のブームを起こしたアニメといえば、京都アニメーション制作の「涼宮ハルヒの憂鬱」や「らき☆すた」である。特に、「らき☆すた」の聖地の一つとなった埼玉県久喜市鷲宮は大きな注目を集めた。地元の鷲宮神社では参拝客が急増し、一般メディアにも取り上げられ、ブームの牽引役となったのである。
鷲宮は、他の地域と比べるとグッズの点数などが多いわけではない。町を歩いているとフラッグやポスターは目に付くものの、決して大々的に掲示されているわけではない。しかし、長年通っているファンは「それが心地よい」と指摘し、このように話す。
「15年以上前から通っていますが、鷲宮の人たちが手作りでイベントを考え、キャラクターの絵を描き、自分たちを受け入れようとしてくれたことがうれしかった。昔は今と違って、オタクを受け入れようとしてくれる地域なんてほとんどなかったから、感激でしたよ。鷲宮の人たちからいただいた恩を、私は忘れていませんし、忘れることはないでしょう。
鷲宮がいいのは、商業主義の匂いが感じられないことです。旗やポスターがたくさんあるのはうれしいかもしれないけれど、自分からすると、多過ぎないのがいい。日常のままの風景が残っているからこそ、キャラクターがこの街に住んでいるんだなあと妄想することができる。鷲宮はそのへんを上手くやっていると思います」

















