伸び盛りの富裕層が円安になる以前から「ドル建て」で資産を保有している理由
日本で暮らしていれば日常生活で最低限必要な円が手元にないと不便でしょう。でも、長期的には国力の低下が予想され、円安が進むとなると、円建てで多額の資産を持っていることにともなう不利益は大きくなる一方ともいえます。
では、なぜ「ドル建て」の資産を増やすと良いのか。その答えはシンプルで、ドルが世界の「基軸通貨」だから。基軸通貨ならインフレでもデフレでも、通貨安でも通貨高でも、他の通貨に比べて価値が保たれやすいのです。
基軸通貨とは、国際的な貿易や金融取引で決済の手段として使われている通貨のこと。日本をはじめとする各国の「外貨準備高」も、基本的にはドル建てです。
グローバル株や米国株を買えば、日本株では投資ができない有望な投資ができるというメリットもあります。冒頭にも少しお話をしましたが、原油や天然ガスなどのエネルギー、穀物、軍事、創薬など。米国は、原油・天然ガスともに世界一の産出国です。エクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)といった有力企業がしのぎを削っており、息の長い成長を続けています。