「大谷工業」や「村上開明堂」に連想買い…侍ジャパンWBC制覇に株式市場もフィーバー
WBC決勝で3−2でアメリカ代表に勝利し、3大会14年ぶりに王座奪還を果たした日本代表。2回裏に特大のソロホームランを放った村上宗隆の活躍と歩調を合わせるように、自動車用バックミラー最大手、村上開明堂の株価が寄付から急騰。前日終値比8.4%高の3150円をつけ、昨年来高値を更新した。後場にかけて失速したものの、復活した“村神様”フィーバーは株式市場にも波及した。
同社と村上は直接関係はないものの、同様の現象がアメリカとの決勝にクローザーとして登板し、今大会のMVPとなった大谷翔平にも起こった。大谷の活躍期待から日本代表の1次ラウンド(9日)前から大きく買われたのが、金属製品の大谷工業。大谷工業は7日から6日連続で買われ、4000円台だった株価は一時、1万6000円にタッチ。2月末から3.8倍まで急騰した。
「野球用品のミズノやゼットといった直接関連のある銘柄のほか、連想買いされたのが村上開明堂や大谷工業です。両社とも急騰材料は特にありませんが、社名からの連想買いが起こるほど熱狂しているのがわかります。WBC終了とともに行って来いになる可能性が高いので、手出しは無用でしょう」(市場関係者)