JBS 牧田幸弘社長(1)営業マンからシステム会社を創業
そんな慌ただしい船出だったが、最初の仕事はすぐに決まった。元IBMの知人の紹介で、スペインの銀行にパソコンを納入することになったのだ。
「創業したばかりの小さな会社なのに大丈夫かとこちらが心配になったほど、あっさりと採用された。外資系企業はそういうことにこだわらないのだと、新鮮だった」と牧田は振り返る。
それをきっかけに外資系企業を中心に営業をかけたところ、次々に新規顧客を獲得することができた。当時まだ外資系企業に積極的に営業をかける日本のシステム会社が少なかったことと、たまたまアメリカにシステム会社をやっている知人がいて、いち早く最新のシステムを仕入れることができたのが幸いした。
そんな先行者利益もあり、JBSは順調に業績を伸ばしていった。フロアを増やすなどオフィスも拡張。創業2年目の1991年には初のエンジニアを採用。学生時代からコンピューターに興味があったという大学2年生を正社員として迎え入れた。
「アルバイト志望でしたが、家の事情もあり、やる気があった。未経験でしたが、その意欲を買ったのです」
■関連記事
-
「もうけびと」に聞く金儲けの秘訣 インバウンド客のSNS投稿で業績一変…創業62年の老舗ユニホーム企業に吹いた思わぬ追い風
-
語り部の経営者たち キッズスター 平田全広社長(6)幼い息子の行動を観察して思いついた職業疑似体験アプリ「ごっこランド」
-
人生100年時代の歩き方 価格急騰、強い過熱感でも「金」は買いか? 投資歴30年超のコンサルが唱える「リスクヘッジで買う方法」とは
-
「50年ロングセラー」の秘訣 スナックサンド(フジパン)「こっちじゃない」と自虐CMで反撃…元祖をアピールしてシェア急回復
-
新NISAで買っていい?企業診断 AI領域のハード・ソフトを開発・販売する「ジーデップ・アドバンス」はエヌビディアと親密
-
語り部の経営者たち キッズスター 平田全広社長(5)世界旅行を終えてサイバーエージェントに入社 アメブロと藤田晋社長の存在


















