著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

ダイドーリミテッド(上)物言う株主に抵抗し、総会直前に急きょ経営陣を入れ替え

公開日: 更新日:

 株式市場では株式持ち合いは「悪しき慣習」として解消する動きが加速している。オンワードは持ち合い株の解消を進めており、23年2月、200万株をダイドーが取得し、オンワードの持ち分法適用会社から外れた。

 これに歩調を合わせるかのように、SCはダイドー株式を徐々に買い増してきた。関東財務局へ提出した24年4月2日の報告で、SCは24.85%保有する。投資一任契約の受託分を加えると議決権の32.2%になるという。

 SCの株主提案に驚愕したのがダイドーの現経営陣だった。すでに株式の3分の1を握っているSCが、生え抜きの鍋割社長の退陣を求め、取締役候補にダイドーと関係が深いブルックスブラザーズとオンワード樫山の出身者を擁立するというのだ。2人ともダイドー側の取締役候補になっても不思議ではない経歴の持ち主だ。

 どうやって巻き返すのか。

■先手を打って封じ込める

 ダイドーは当初、鍋割氏の社長続投と株主総会での取締役再任議案の提出を予定していた。SCの株主提案を受け、5月、この人事を撤回。ダイドーの中期経営計画の策定に関わったコンサル会社の山田政弘氏を会長、成瀬功一郎氏を社長に起用することに急きょ、切り替えた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る