著者のコラム一覧
真保紀一郎経済ジャーナリスト

フジドリームエアラインズ(上)静岡県の航空会社に吹いた“神風”、地元の老舗・鈴与が親会社

公開日: 更新日:

■全国各地の空港ではグラハン要員が不足

 もう1つがグランドハンドリング(地上支援業務)の人員だ。いま全国の空港でグラハン要員が不足、そのため離着陸数を増やせない。ところが、静岡空港には余裕があった。そこで10年代に入ると中国インバウンドを乗せた中国機が続々と静岡空港を利用した。そのため同空港は、瞬く間に国際便が最も発着するローカル空港となり、FDAの搭乗者もそれに伴い増えていった。

 この神風により、FDAは16年3月期に初の黒字を計上。就航から7年後の快挙だった。黒字はそこから4期続いたが、そこをコロナ禍が襲った。FDAの客が消えた。=つづく

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった