だから「日清食品」は業績絶好調なのか? 小売業者への価格引き上げ圧力を公取委が警告
一連の行為は「15年ごろから続いていた」(公取委関係者)とも言われ、小売店側が要請に応じているか、担当者が実際に店舗を回り、値札をスマホで撮影したり、商品を購入してレシートを集めるなどチェックを繰り返していたというからあざとい。
日清食品HDの業績はまさに「絶好調」(市場関係者)だ。24年3月期は過去最高となる最終利益541億円を叩き出し、25年3月期はこれを更新する勢いだ。しかしこうした好業績が不当な手段で彩られたものだとしたら消費者に対する重大な背信だろう。
もっとも値上げが相次ぐ食品業界では「日清以外にも過剰利得をむさぼっているメーカーは少なくない」(事情通)との噂がしきりと駆け巡る。マヨネーズやドレッシングなど大手の寡占状態にある市場や製品ほど、そのさえずりはかまびすしい。
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