家系ラーメンに大手資本が増えている理由…「町田商店」の親会社は東証プライム上場企業

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 資本系躍進の背景には、ライスと合う家系の濃厚なスープやトッピングが近年の消費者に受けたといわれるが、家系と資本系は鶏と卵の関係だ。

「家系ラーメンは資本系の台頭によって認知度が向上したといえます。コンビニやスーパーで売られるカップ麺やチルド麺も人気。ラーメン業界では家系は『博多豚骨ラーメン』や『札幌味噌ラーメン』のようにジャンルの一つとして捉えられるようになり、ブームを超えて一般化しました」(ラーメンライター・井手隊長氏)

 家系人気にあやかろうとしてか、ギフトHDのプロデュース店は増加。

「新規出店だけでなく、業界全体が冷え込んだコロナ禍以降は、既存ラーメン店や居酒屋からの業態転換も多い」(飲食店経営をサポートする「ふんどし」担当者)

 不採算店を閉鎖し、人気の家系ラーメンに鞍替えしているわけだ。

 資本系の「壱角家」は14年2月に1号店をオープン。運営元はスタンダード市場上場の「ガーデン」だ。


 同社の前身であるマック社は14年に「東京チカラめし」、15年に「神戸らんぷ亭」を買収後、両者を壱角家に業態転換して都市部の好立地を押さえた。直営店の出店を拡大し、首都圏を中心に現時点で124店舗を展開する。

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