著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

中国株が急騰しそうな予兆がチラホラ…欧米投資家にとって政治と経済は別物だ

公開日: 更新日:

 欧米の投資銀行は技術革新が続く中国の株式市場で、ロングポジション(買い)をとるよう提案している。ゴールドマン・サックスは4日、25年のMSCI中国株指数の潜在上昇率は14%、楽観的な予想では28%まで急騰とした。

 ドイツ銀行グループは7日、「A株(人民元建てで取引される中国株)と香港株の強気相場のサイクルは既に24年から始まっており、中期的には最高値の更新が見込まれる」とし、バンク・オブ・アメリカも同日、中国株式の買い増しを推奨した。

 また米エヌビディアは14日に、英アームHD保有株を24年の第4四半期に約44%減らし、一方で自動運転技術の中国のスタートアップ企業、文遠知行(ウィーライド)の株式170万株を取得したことを規制当局への報告書で明らかにした。

 台湾の鴻海精密工業は、23年12月にEV量産を開始している。乗用車タイプの「モデルC」を台湾で販売し、今年は米国にも導入。同社で最高戦略責任者(CSO)を務める関潤氏は、EV量産で世界に先駆けた日産自動車の元幹部だ。

 25年、トランプ米政権の関税引き上げは、同盟国の日本も例外扱いしないようだ。欧米投資家は日本株から中国株に軸足を移すかもしれない。政治と経済は別物だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった