「サナエノミクス」が苦しい家計に追い打ち! 物価高ガン無視で“利上げ牽制→インフレ加速”のトンチンカン
経済評論家の斎藤満氏が言う。
「企業への投資が生産性向上につながればインフレを抑制できる可能性はありますが、同じことをアベノミクスで散々やった結果、生産性の向上につながりませんでした。赤字国債を出してでも景気を刺激するつもりなら、金融は引き締めなければいけませんが、高市さんは逆。財政も金融も緩和一辺倒で、むしろ円安・インフレを加速させない方が不思議。『緩やかなインフレ』と主張していますが、政策は極めてインフレ促進的です」
■物価高抑制策が皆無
総裁候補の誰もが「物価高対策」を掲げるが、減税や補助金が中心。誰も「物価抑制策」を打ち出していない。
「補助金や助成金といったバラマキは、それ自体が物価高の要因ですし、生産性向上の伴わない賃上げはコスト増として跳ね返ってきます。まず物価抑制のために利上げを急ぐべきなのに、インフレを放置して財政で穴埋めしようとしている。まるでタコが自分の足を食べるようなものです」(斎藤満氏)
高市氏の「サナエノミクス」は“恵みの雨”になりはしない。
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高市早苗・前経済安保相(64)の発言が、「排外主義を煽る」と物議。●関連記事【もっと読む】『高市早苗氏の「外国人が鹿暴行」発言が大炎上! 排外主義煽るトンデモ主張に野党からも批判噴出』で詳報している。