米トランプ政権が追うマンハッタン島の幻影 グリーンランド買収にこだわる背景

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 では、なぜそこまで購入することにこだわるのか。

 その答えは、トランプ大統領のお膝元にあるのかもしれない。ニューヨーク・マンハッタン島は、1626年にほぼタダ同然で「購入」されたとされる島だ。

 それが数百年を経て、世界一の地価を誇る場所になった。倍率でいえば10億倍ともいわれ、史上最高の不動産ディール(取引)として、業界では繰り返し語られてきた。それに倣って、グリーンランドを大統領在任中のレガシー(遺産)として残したいと考えていても不思議ではない。

 実は、米国は領土を買収することで拡大してきた国でもある。ルイジアナ、フロリダ、カリフォルニア、アラスカなど、いずれも最終的にお金で土地を手に入れてきた歴史がある。もっとも、それらは19世紀から20世紀初頭の話だ。主権や住民の意思が軽視されていた、遠い昔の成功体験に過ぎない。

 米国の不動産業者の間では、このディールの先行きもすでに見えているという。

「不動産王としてのトランプは、アトランティックシティーのカジノ事業において、成功を喧伝して投資を集めた。しかし、想定が外れると破産保護を申請し、責任は債権者に押し付けた。買うときは夢を語り、現実が見えると態度が変わるのが彼のいつものパターンだ」

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