米トランプ政権が追うマンハッタン島の幻影 グリーンランド買収にこだわる背景

公開日: 更新日:

 では、なぜそこまで購入することにこだわるのか。

 その答えは、トランプ大統領のお膝元にあるのかもしれない。ニューヨーク・マンハッタン島は、1626年にほぼタダ同然で「購入」されたとされる島だ。

 それが数百年を経て、世界一の地価を誇る場所になった。倍率でいえば10億倍ともいわれ、史上最高の不動産ディール(取引)として、業界では繰り返し語られてきた。それに倣って、グリーンランドを大統領在任中のレガシー(遺産)として残したいと考えていても不思議ではない。

 実は、米国は領土を買収することで拡大してきた国でもある。ルイジアナ、フロリダ、カリフォルニア、アラスカなど、いずれも最終的にお金で土地を手に入れてきた歴史がある。もっとも、それらは19世紀から20世紀初頭の話だ。主権や住民の意思が軽視されていた、遠い昔の成功体験に過ぎない。

 米国の不動産業者の間では、このディールの先行きもすでに見えているという。

「不動産王としてのトランプは、アトランティックシティーのカジノ事業において、成功を喧伝して投資を集めた。しかし、想定が外れると破産保護を申請し、責任は債権者に押し付けた。買うときは夢を語り、現実が見えると態度が変わるのが彼のいつものパターンだ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ