東京・武蔵小山放火事件の衝撃…“令和の地上げ”はバブル期とはココが違う

公開日: 更新日:

 バブル期を知る古参不動産会社の代表は、そう首をかしげる。

 事件があった武蔵小山の坪単価はこの10年で2倍近くに高騰しており、事件の現場でも6階建てのファミリー向けマンションの計画があったと報道される。

 不動産ブローカーは語る。

■マンションブームで地上げ屋が跋扈する

令和になって地上げが活発になった背景には、マンションブームがある。首都圏では供給不足が常態化し、2025年の新築マンション供給戸数は過去最少となる見込みだといわれている。東京・首都圏への一極集中は強まっていて、若い世帯を中心に『便利な場所に家を持ちたい』といわれている。欲求がかつてなく積み重なっている。その需要が、限られた土地をめぐる用地仕入れ競争を激化させ、地上げ屋が跋扈する背景にある」

 家を持ちたいという若いファミリーの切実な欲求がある一方で、長年住み慣れた場所で今の暮らしを守りたいという高齢者も少なくない。どちらも、ごく当たり前の人間的な願いが衝突しているわけだ。

 生活の利便性を求める欲求が、誰かの日常を脅かす摩擦の燃料にもなる。マンションブームの映す影から目を背けてはいけない。

(ニュースライター・小野悠史)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  2. 2

    “激ヤバ”高市チルドレン門寛子議員が大炎上! 国会前ペンライトデモを「ごっこ遊び」と揶揄・嘲笑

  3. 3

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  4. 4

    「考える野球」に混乱と苛立ちが続く中、涙が出そうになった野村監督の声かけ

  5. 5

    やはり万博EVバスは現場でも悪評ふんぷんの“いわく付き”だった…販売元が負債57億円で再生法申請

  1. 6

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  2. 7

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 8

    巨人・坂本勇人「二軍落ち」のXデー…代打もムリで「そのまま引退」にも現実味

  4. 9

    赤沢経産相“ナフサ不安”の呆れた責任逃れ シンナー不足「目詰まり」「解消済み」に塗装業界は不信感

  5. 10

    楽天は“格安”、12球団監督の年俸はこうして決まる…出来高、日米待遇格差まで丸っと解説