西武渋谷店が9月末で閉店…銀座はなぜ百貨店が残るのか

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 渋谷駅周辺では、12年のヒカリエ(約14万平方メートル)開業を皮切りに、19年のスクランブルスクエア東棟(約18万平方メートル)、23年の桜丘口サクラステージ(約25万平方メートル)と、大規模な商業・オフィス床が次々と供給されてきた。

 さらに、宮益坂地区の約32万平方メートル(29年竣工予定)など、現在進行中の案件まで含めると、駅周辺の新規床は累計100万平方メートルを超える規模に達する。東京ドーム20個分を上回る計算だ。

「つまり、百貨店という総合的な商業装置から、各種の専門店や複合商業施設へと、消費者の受け皿が移り変わったとみるのが自然だろう」(ディベロッパー社員)

 一方、三越や松屋といった百貨店がなお鎮座する銀座はどうか。

 閉店した松坂屋跡地に建てられたGINZA SIXの延べ床面積は約15万平方メートルだが、高さは56メートルに抑えられている。

 調査会社の社員は語る。

「銀座には建物の高さを厳しく制限する『銀座ルール』がある。銀座で百貨店がなお機能しているのは、インバウンド需要や外商顧客の存在だけでなく、大規模な競合床が生まれにくい構造が維持されてきたことも大いに関係しているはずだ」

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