愛媛の地銀2行が統合へ…お家芸の船舶融資で相乗効果
この成長戦略に、「造船会社や船舶用機器のメーカーなどが集積する愛媛県今治市では、中国勢や韓国勢に押される中で巻き返しにつなげたいと期待が高まっている」(関係者)という。
そこで浮上したのが地元地銀2行の統合だ。「愛媛県では、人口減少が進み、預金の県外流出も課題となっている。一方、両行ともシップファイナンスをお家芸としており、造船需要が高まる中、船舶融資や造船関連事業への支援などで相乗効果が見込まれる」(同)というわけだ。
いよぎんHDの25年度決算当期純利益(連結)は前年度比39.3%増の742億円。愛媛銀行グループの当期純利益(連結)も、前年度比15億円増の72億1200万円と、ともに過去最高益を上げている。
預金量は、伊予銀が約7兆3000億円、愛媛銀が約2兆7800億円で、両行を合わせると預金量10兆円規模に。規模の利益も期待できる。
両行の統合話は、25年末に国土交通省が造船業再生について、「今後は1~3グループ体制に集約する」とのロードマップを示した頃から、地銀界で囁かれ始めていた。そして、「今年1月に最大手の今治造船が財閥系の流れをくむ業界2位のジャパンマリンユナイテッド(JMU)を子会社化したあたりから、時間の問題とみられていた」(大手地銀幹部)という。


















