セゾン投信・中野晴啓社長<2>組成した投信が解約ラッシュ

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「セゾン投信」は長期資産育成型ファンドを提供する投資信託会社だ。社長の中野晴啓が長期投資の運用に目覚めたのは、セゾングループのファイナンスカンパニーで、バブル末期から手掛けた債券運用においてだった。

 日本の機関投資家の資金は、1990年代半ばまでは比較的長期スパンで運用することができた。しかし、やがて会計制度が原価主義から時価主義に転換することになり、日本企業は決算ごとに株式や債券を評価し、損益に反映させなければならなくなった。

 中野がいた運用部隊も、やはり決算期ごとに利益実現を求められるようになったという。

「機関投資家の資金では、もう長期投資ができない。ならば、ほかの資金はないかと思案し、個人には決算がないと気づきました。こうして投資信託に思い至ったのです」

 中野はさっそく投資信託を研究し、1999年に米国の投資銀行と組んで、それまで日本にほとんどなかった資産形成型ファンドを組成する。もちろん、コンセプトの中核は長期投資だ。

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