高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音
「すぐに逃げ出すことはないでしょう。まず、定数削減を12月17日までの臨時国会で実現すると主張していますが、そんな短期間ではまとめられない。それは維新も分かっている。本丸は、悲願の大阪都構想が前提になっている副首都構想です。臨時国会中の定数削減が実現不能になった時に『副首都構想くらいはやりましょうよ』と交渉する気ではないか。しばらくはあの手この手で自民を揺さぶり、実をとる作戦でしょう」(同前)
■「副首都構想」も微妙になってきた
ただ、副首都構想も維新の思惑通りにいくか微妙だ。副首都構想とは、大規模災害に備え首都機能をバックアップするもの。九州市長会会長の大西一史熊本市長が28日、定例会見で副首都の設置先として「九州は一つの選択肢になりうる」と発言したが、今後、世論が「大阪じゃなくてもよくね?」に傾いていく可能性もある。本丸の副首都構想も無理となれば「連立離脱が現実味を帯びる」(維新関係者)そうだ。
「自民は、維新のそんな思惑を見透かしている。今回、離反を阻止するために設置した協議体で自民側は『定数削減はもう少し慎重にやりましょう』『副首都構想も時間をかけて議論しよう』などと維新側に“継続審議”を持ちかけ、ノラリクラリするはずです。それを拒否して離脱しようものなら、世論に『やっぱり維新は口だけ』と批判されかねない。結局、逃げられなくなるのではないか」(官邸事情通)
自民に乗っかったのは間違いだった。
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