トランプ大統領の放言とガソリン高騰が“ガチ連動” 1ガロン4ドル突破目前で米国内は暴動寸前

公開日: 更新日:

攻撃延長期限は4月7日まで先送りされたが…

 そもそも、悪名高いトランプ氏が大統領に返り咲いた要因のひとつがロシアによるウクライナ侵攻が招いたインフレだった。ガソリン平均価格は2022年6月に過去最高値の1ガロン=5ドル超えを記録し、バイデン前大統領の敗北につながったが、利上げ効果などもあり緩やかに下落。トランプ大統領は棚ボタにもかかわらず、先月下旬の一般教書演説で「ガソリン価格は多くの州で2.3ドル未満」と盛り気味に自慢していた。

 ところが、その4日後にイランを攻撃し、ガソリン平均価格は瞬く間に3ドルを突破。国際指標の米WTI原油先物が1バレル=119ドルに急騰すると、ガソリン平均価格も3.5ドルの壁を突き破り、3ドル未満で購入できる州は消滅した。トランプ大統領が対イラン作戦は「間もなく終わる」と言った先から「さらに前進する」とも言って、米メディアから矛盾をこてんぱんに批判された時期だ。戦略備蓄石油の放出も慌てて発表した。

 トランプ大統領が楽観論を口にしようが、石油供給量を増やそうが、焼け石に水。ガソリン平均価格が4ドルに迫る中、原油輸送の要衝ホルムズ海峡を事実上封鎖するイランに48時間以内の開放を要求し、さもなければ発電所を攻撃すると脅迫したことで拍車がかかった。それで一転して交戦終結交渉に舵を切ったわけだ。攻撃延長期限は4月7日まで先送りされたが、どうなるか。地上戦となればイランは海峡に機雷を敷設し、中東の石油関連施設の破壊に動くだろうから原油高騰は青天井だ。ガソリン価格の一服と「TACO」(Trump Always Chickens Out=トランプはいつもビビってやめる)の本領発揮を祈るばかりである。

  ◇  ◇  ◇

 トランプ大統領のデタラメに、場当たり対応しかできない高市首相。日本の経済はどうなるのか。関連記事【もっと読む】『日本政府は市場介入までにおわせ…高市政権の場当たり対応で「原油争奪戦」に勝てるのか?』で詳しく報じている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    高市首相「嘘つき政治家人生」のルーツを発掘! 34年前に自ら堂々と「経歴詐称」を認めていた

  2. 2

    【スクープ第3弾!】衆院選での違法な「有料広告動画」疑惑 宮城自民5陣営“総汚染”で組織ぐるみが浮き彫り

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    衆院選「中傷動画」問題で高市首相「秘書を信じる!」超強気答弁が“命取り”に…追及ネタ再投下される恐れ

  5. 5

    高市首相が国政初挑戦の1992年に漏らした「女を武器に」の原点 投開票日の夜に“チョメチョメ”告白の仰天

  1. 6

    皇位継承安定へ「旧宮家養子案」…中道容認報道に枝野幸男元代表ら立憲出身者が激オコ猛反発の波紋

  2. 7

    消えないナフサ供給不安、現場にはモノ届かず…高市首相4.16明言「目詰まり解消」はやはり大ウソだった

  3. 8

    国民は改憲よりも暮らしだ 血道を上げているのは勘違いの極右政権だけ

  4. 9

    “高市派”議連「国力研究会」発起人の麻生太郎氏がなぜ? 水面下では首相と火花バチバチの理由

  5. 10

    党大会の現役自衛官「君が代」斉唱問題に幕引き図る自民のあさましさ 実行委員長は直撃取材にダンマリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相「嘘つき政治家人生」のルーツを発掘! 34年前に自ら堂々と「経歴詐称」を認めていた

  2. 2

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  3. 3

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  4. 4

    萩本欽一(10)自宅に税務署、友達もいない 萩本少年を救ったのがチャップリンだった

  5. 5

    犯人探しはまだまだ続く? 中山功太案件“解決”で強まる「パンサー尾形の件は誰なの?」の疑問

  1. 6

    炎鵬の宮城野部屋再興は道険し…親方資格取得も立ちはだかる“2つの壁”

  2. 7

    サバンナ高橋“10年いじめ”問題からにじむ上下関係の悪しき伝統と「吉本の闇」…鬼越トマホーク良ちゃんも参戦

  3. 8

    「ダルの真似なんかしてんじゃねえよ」 田中将大にこうハッパをかけた真意

  4. 9

    根尾昂や石川昂弥をトレードで放出しない“中日ならでは”の理由

  5. 10

    【スクープ第3弾!】衆院選での違法な「有料広告動画」疑惑 宮城自民5陣営“総汚染”で組織ぐるみが浮き彫り