ソチ、W杯熱狂を利用する安倍首相「日本は強い」のロジック

公開日: 更新日:

 無理やりひねり出す「日本は強いんだ」というロジックは、安倍の「日本人ならば再び、強い成長を取り戻せるんだ」という妄想に似ている。これぞ、時代錯誤の幻想なのだが、世の中には妙なナショナリズムが蔓延(まんえん)しているものだから、人々はそれに気づかない。前出の小幡績氏は「優秀な日本製品であれば、世界中が歓迎する時代は終わりました」と明言する。

「その地域、国に合ったデザイン、品質をカスタマイズすることが重要で、それがグローバル化なんですよ」

 つまり、メード・イン・ジャパンのブランドに固執していてはダメなのだが、「ニッポン」「ニッポン」の連呼が勘違いを助長させていくのだろう。サッカー大国でもないくせに、つくられたワールドカップへの熱狂に乗せられていると、時代に逆行する道を歩みかねない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理