ソチ、W杯熱狂を利用する安倍首相「日本は強い」のロジック

公開日: 更新日:

 無理やりひねり出す「日本は強いんだ」というロジックは、安倍の「日本人ならば再び、強い成長を取り戻せるんだ」という妄想に似ている。これぞ、時代錯誤の幻想なのだが、世の中には妙なナショナリズムが蔓延(まんえん)しているものだから、人々はそれに気づかない。前出の小幡績氏は「優秀な日本製品であれば、世界中が歓迎する時代は終わりました」と明言する。

「その地域、国に合ったデザイン、品質をカスタマイズすることが重要で、それがグローバル化なんですよ」

 つまり、メード・イン・ジャパンのブランドに固執していてはダメなのだが、「ニッポン」「ニッポン」の連呼が勘違いを助長させていくのだろう。サッカー大国でもないくせに、つくられたワールドカップへの熱狂に乗せられていると、時代に逆行する道を歩みかねない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解