チームの要は外国人選手…“金満球団”阪神が抱えるジレンマ

公開日: 更新日:

 とはいえ、勝負事は勝てば官軍だ。今季の阪神は3位の広島に猛追されながらも0・5ゲーム差で2位を確保できたのは助っ人4人全員が大活躍したからだ。

 208回3分の1を投げたメッセは最多勝(13勝)と最多奪三振(226)の2冠。新守護神の呉昇桓は最多セーブ(39)。新助っ人のゴメスは打点王(109)。来日5年目のマートンは首位打者(.338)と、いずれもタイトルを手にした。

 CSファイナルステージでは、公式戦で7ゲーム差をつけられた宿敵巨人に4タテを食らわせ、日本シリーズまでコマを進めることができたのも、助っ人たちが大暴れしたからである。

 振り返れば昨オフ、阪神はスタンリッジ(現ソフトバンク)を放出して呉昇桓を獲得。不振に終わった新井貴に代わる4番打者としてゴメスを補強した。昨季終盤、マートンを巡っては、DeNAをはじめとする他球団の獲得調査情報が飛び交い、メッセンジャーはメジャー復帰もウワサされた。引き留めるために一気に年俸が高騰したものの、その選択は大正解だったといえる。

■生え抜きの若手は育てたいが…

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情