骨折から復帰も居場所なし 楽天・嶋は巨人と中日に狙われる

公開日: 更新日:

 一時、球界関係者の間でも「嶋の巨人入りが確実」と言われた。それが頓挫したのは、なぜか球団外の人間や他球団OBが嶋を巨人に入れようとウロチョロしたことで嶋サイドの心証を害した――など諸説あるが、ハッキリしているのは「ポスト阿部」の筆頭候補だった小林に対するチーム内評価がやはり、低いままだということである。阿部が今季開幕7試合目で「99%ない」はずだった捕手に戻ったのも、小林が5月20日に登録抹消されると2カ月近くも一軍から声がかからなかったのも、その証明だろう。

■「要」と言うデーブ大久保監督の不可解用兵

 嶋も嶋で、実は楽天での居場所を失いつつある。昨14日の西武戦で、先月13日の試合中に負傷した脇腹骨折から復帰したものの、今季は若手の小関にスタメンマスクを譲ることが少なくなかった。かねて大久保監督との“不仲”がウワサされているが、実際にチーム内で囁かれているのは三木谷オーナーとの関係の方で、選手内では「天の声が降ってくると、嶋さんがスタメンから外される」というのが定説になっているのだ。


 確かに、猛打賞の翌日にスタメンを外されるなど、「嶋はうちの要」と言っている大久保監督の用兵にしては不可解な点があるのは事実。世代交代、若手育成の大義名分があったとしても、30歳の嶋としては釈然としない部分があるのは間違いなかろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑