開幕初戦であぶり出された日本男子ツアーのデタラメぶり

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 先週末の日本ツアーとアジアンツアーとの共催大会「SMBCシンガポールオープン」と、カリフォルニアで開催された男子米ツアーはともに悪天候のため、最終ラウンドが順延、5日間の戦いとなった。

 屋外で行う競技に天候不順はつきもの。だから米ツアーでは予備日を設定し、月曜日もプレーができない場合は、火曜日にズレ込んでも72ホールを消化する。過去には火曜日もプレーできず、数カ月後に最終ラウンドを行ったこともある。

 しかし日本ツアーの場合、予備日が設けられているのは日本オープンなどごく一部の大会だけ。その結果、昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズのように、最終日が濃霧のため中止となり、3日間で試合が成立したりする。

 日程もおかしい。「SMBCシンガポールオープン」が今季日本ツアー初戦で、今週末は再びアジアンツアーとの共催大会「ミャンマーオープン」がある。それが終わると、4月14日の東建ホームメイトまで2カ月以上も試合が組まれていない。なんでこんな事態になったのか。

「試合が減ればイメージダウンにつながり、ほかのスポンサーにも影響を及ぼす可能性があります。なんとか体裁を整えたいものだから、例年日本ではオフのこの時期に開催する大会に乗っかった。共催大会をカウントして全体の試合数を増やしたというわけです。国内で単独開催する力があれば、何もこの時期に、しかもわざわざ海外で開催する必要はありませんから。毎年1~2月は体力づくりに励む選手の間からは調整が難しいと、不満の声が上がっています。それでも試合数が少ないわけですから、賞金を稼ぐためには時期外れの海外試合にも出掛けていくしかないのです」(広告代理店関係者)

 国内ゴルフはもはやオワコンだ。

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