松山乱調で2戦連続Vならず 最終日“4日間ワースト”の原因は
田原紘プロがこの日の松山のプレーについてこう解説する。
「1番でバーディーが来た時に松山の中で“いける”というシナリオが始まったと思う。前半で3つ伸ばして12アンダーにしたら十分に勝つチャンスはあった。しかし、本人が“訳がわからないことになった”と振り返った3番、4番の連続3パットボギーで流れに乗れず終わってしまった。バーディーパットを入れてやろうという気持ちで外したのならまだしも、外したら優勝争いに取り残されるというネガティブな感じがあったはず」
プロでも目に見えない緊張から硬くなれば、同じようにストロークしても、ボールの回転が弱くなったり、強くなったりと安定しない。攻めに出たのが完全に裏目に出てパターの感覚が狂ってしまったというのだ。
「それもこの大会に入る前の体調不良が原因でしょう。最終日にボギーが多いのは、練習やトレーニングがうまくいかずに体力が持たなかったからです。でも、マスターズに向けてはよくやったと思う。マキロイがパットの感覚をなくして最終日に75を叩いて20位まで順位を落としたことを考えれば、悪いなりに松山はよく粘ったといえます」(田原氏)