2週連続で1打差に泣く…木戸愛の“負け癖”は何が原因か
【センチュリー21レディス】
「バックナインの大事なところで、ミスが多すぎた」
木戸愛(26)が2週連続で1打差に泣いた。
前週は最終日17番のボギーで負けたが、きのうは15番パー4のダブルボギーが痛かった。
9アンダー単独首位に立っていた15番で、ドライバーが左バンカーにつかまり残り135ヤードの2打目は9番アイアンでグリーンに届かなかった。3打目はグリーンをオーバーして奥のバンカーに入れ、2メートル弱のボギーパットを外して首位の座から転落して1打差3位。
続く16番でカラーからバーディーを決め、8アンダーでアン・ソンジュ(28)、菊地絵理香(28)とトップタイに並んだ。しかし最終18番で2メートルのバーディーチャンスを逃すと、50センチを沈めたアンに逆転負け。今週も4年ぶりの2勝目を逃した。
「木戸はダブルボギーを叩く直前の14番で3メートルバーディーパットを左に外しましたが、方向が合ってなくてラインが読めていないように見えました。勝ちたい、勝ちたいという気持ちばかり強すぎて、タッチも合っていなかった。そこで決めれば2位と2打差になりましたが、そのチャンスを逃したことで、気持ちの切り替えができなかったのでしょう。それが15番でティーショットに力みが出て左に曲げ、バンカーからピンを狙った2打目は大ダフリ。アドレナリンが出た第3打はグリーンをオーバーし、4打目に2メートルに寄せながらボギーパットがショート。普通の精神状態だったら、あんなにミスは続きません。スイングに力みが見えました。画面には何度もため息をつくシーンが映っていた。最後まで心と体が連動していなかった印象です」(田野井章江プロ)
いつも終盤にお決まりの自滅パターンなら優勝争いの相手もくみしやすい。ようするに木戸には勝つための気迫や泥臭い粘りが足りないわけだ。