高校駅伝39年連続出場で初 倉敷Vに勝又監督の“生活指導”

公開日: 更新日:

 男女の全国高校駅伝競走大会(京都)が25日に行われ、女子は大阪薫英女学院(大阪)が2年ぶり2回目の優勝、男子は4区でトップに立った倉敷(岡山)が初優勝。3連覇を狙った世羅(広島)は7位に終わった。ちなみに、7区間42.195キロを走る男子の優勝タイムは2時間2分34秒だった。

 岡山県内では敵なしの倉敷も、過去の最高成績は11年の2位。昨年も3位に甘んじた。全国高校駅伝に39年連続39回出場して、ついに頂点に立った勝又監督は「感無量。39回目にしてやっと優勝できたのは、温かい声援のおかげ。個人ではなくチーム一丸の勝利。総合力で勝ち取ることができた」と言った。

 ある学校関係者が言う。

「うちの陸上部員は寮で生活しており、勝又監督は練習より生活面の指導が厳しいことで有名です。挨拶の声が小さい、寮にゴミが落ちている、玄関のスリッパが乱れていると、時には烈火のごとく怒る。駅伝は、たすきをつなぐ団体競技。常に人のことを考えて生活しろということです。大会の走りで自分が『貯金』をつくれば、後続の走者は楽になりますから。強豪校の野球部やサッカー部の合宿所を見ても、玄関の靴はどこもきれいに揃っている。監督は、心の乱れは必ず試合に影響することを選手に教え込んでいます」

 長年の生活指導が実を結んだということか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情