地元で地盤固め 原辰徳氏「東京五輪監督」への野望と戦略

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 父が礎をつくった東海大相模高、東海大がある神奈川は原氏の地元。野球人気が高く、地元財界の野球に対する理解もある。東京五輪の野球の開催地が横浜スタジアムに決まったのは、地元の強い働きかけが奏功したといわれる。

「神奈川には、元東芝監督でソウル五輪の代表監督を務めた鈴木義信氏(73)らアマの要職に就く人間が少なからずいる。地元のドンといわれる有力財界人が取り仕切る野球人の会には、アマの人間に加えて原氏も名を連ねているという。古参のメンバーは父・貢氏と親交があり、原氏には昔から目をかけてきた。その原氏が地元の球場で日の丸のユニホームを背負って指揮をとることは彼らにとっても喜ばしいこと。原氏もこれを実現するため、アマ側にしっかりとした票田を築きたいのでしょう」(アマ球界関係者)

 原氏はこれまでも、アマとの関わりを大切にしてきた。先日、東海大のOB会総会に出席しただけでなく、昨年は地元の名門・横浜高校の渡辺元智前監督のお別れ会に出席。巨人監督時代の15年には、父が受賞し、夏の甲子園期間中に行われた「育成功労賞」の表彰式に、代理としてわざわざ出席したこともあった。

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