審判部の慣例破り決断 貴乃花親方“巡業外し”協会の思惑

公開日: 更新日:

 1日から始まった大相撲春巡業に、帯同予定だった貴乃花親方(45)が直前になって外された。

 貴乃花親方は弟子の暴行に加え、無断欠勤など一連の騒動の責任を取り、委員からヒラの親方へ2階級降格。4月からの職務分掌では審判部に配属された。

 審判部の親方衆は巡業に帯同するのが慣例とされている。それが巡業前日の3月31日に突如、「やっぱり、こなくていい」となったのだ。

 春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)は「自分の部屋を見てもらった方がいいから」と説明。ある親方は「部屋の風紀を引き締めろということでしょう」と、こう話す。

「貴乃花親方は角界でもごく少数の通い親方。自宅が部屋とは別の場所にあるので、常に弟子の素行に目を光らせることはできない。当然、師匠の目が届かないときは野放し状態になる。貴公俊が年上の付け人を殴り、あまつさえ『部屋に戻ったら覚えてろ』と言い放ったのは、そんな部屋の風紀と無関係ではない。そもそも、日馬富士の暴行事件からというもの、角界全体が暴力に敏感になっている。そんな時期に支度部屋で殴るなんて、暴力が常習化していると思われても仕方がない。朝稽古が終わったら即帰宅するのではなく、徹底的に部屋の風紀を叩き直せ、という協会の指示ですよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾