蘇る4年前…ブラジルに王国の焦りとネイマール潰しの恐怖

公開日: 更新日:

 前半をリラックスモードでプレーしていたブラジル選手の表情が一気に曇ったのが後半5分。スイスの突貫小僧MFシャキリ(26=ストーク)の右CKをMFツーベル(26=ホッフェンハイム)がヘディングシュート。振り出しに戻ってしまったのだ。W杯現地取材中の元ワールドサッカーグラフィック編集長の中山淳氏が言う。

「いくら王国ブラジルといえども、試合の流れがよどんでゴールが遠ざかると選手も焦りを感じるものですが、スイス戦の場合、前日までの<優勝候補国の成績>が選手の脳裏にこびりつき、それが足かせとなった印象を受けました。アルゼンチンがアイスランドとよもやの引き分け。ポルトガルとスペインはドロー決着。フランスはオーストラリアを2―1で退けたとはいえ、不甲斐ないプレーに終始した。ブラジル―スイス戦のキックオフ1時間前には“あの強くて憎たらしい”ドイツがメキシコに敗れた。ブラジル人選手の深層心理に<何かの拍子に負けてしまったらどうしよう>というネガティブな要素が入り込み、それが焦りとなってプレーが萎縮、シュートミスを招いて、より焦る……という悪循環に陥ってしまった」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層