陸連顧問が五輪に警鐘「このままでは人殺しマラソンに」

公開日: 更新日:

「スポーツにおいて人工的なことをやるもんじゃない。世界のマラソンを見れば、スタートが午前3時や5時というケースもある。来年の世界陸上は、日中は40度を超えるドーハで開催される。マラソンのスタートは24時だ。だが、観戦する人のことも考えれば、東京五輪で午前3時や24時にスタートするというのは現実的ではない」

 ――五輪組織委員会の森喜朗会長は先日、選手の健康面を考慮し、安倍首相に夏の時間を2時間繰り上げるサマータイムの導入を要望しました。

「マラソンは通常の5時、男子の50キロ競歩はスタートが4時になるのか。選手や観衆のことを考えれば助かるな」

 ――健康被害やコンピューターシステムの対応が時間的に厳しいといった指摘もあり、実現するか不明ですが。

「ならば、スタートは朝6時でいい。そして給水所を多く設置する。早朝でも沿道は応援する人で埋め尽くされる。みんな大声上げて日の丸を振る。そんな中で体調が悪くなってもなかなか棄権できないぞ。選手は何も要求を出せないのだから、役員が選手のことを一番に考えるべきなんだ。30度を超える気温でスタートさせるのは、人道上の問題もある。今のままでは東京五輪は人殺しマラソンになってしまうぞ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」