村上茉愛に五輪“金”の期待 絶対女王超えに必要な出来栄え

公開日: 更新日:

 2020年東京五輪での金メダル取りの期待が高まった。

 1日の体操世界選手権女子個人総合で、村上茉愛(22)が日本勢で初の銀メダルを獲得。跳馬と平均台で、リオ五輪金メダルのシモーン・バイルス(21=米国)の得点を上回り、ライバルに最後までプレッシャーをかけ続けた。

 絶対女王に4種目合計で2点近い差を付けられたとはいえ、十分に射程圏内。リオ五輪後のルール改正で、採点基準は男女とも技の難度よりも、美しさなどの出来栄えが重視されているからだ。

 女王バイルスは鍛え上げられた肉体と天性のバネを生かした演技が持ち味。男子も顔負けの力強い演技を披露するが、現行の採点基準では評価されにくい。国際体操連盟では来季に向け、今以上に出来栄えに重点を置いたルールに変更する可能性もあるだけに、村上にも女王超えのチャンスは十分にある。

 村上が得意とする床は振り付けも採点基準に盛り込まれており、女性らしさを意識した演技構成を取り入れれば、審判の高評価を得られる。今後、技の精度を高めると同時に、出来栄えを磨けば、バイルスと互角以上に渡り合うのも不可能ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です