反町康治さん<1>先輩に丸紅を勧められたが就職は全日空に

公開日: 更新日:

 1浪後、慶応大学に合格。合格発表の帰り道に誘われたテニスサークルに名前も書いた。

「こりゃ~死ぬほどモテるだろ! って期待したんです。でも、サッカー部の監督とコーチが、契約したばかりの汚いアパートまで押しかけてきて、入りなよって。それで、サッカーを続けることになったんです」

 就職活動でも、優先したのは会社の雰囲気や仕事の内容だ。サッカーは二の次で、自分の将来のビジョンに合う会社を探した。

「航空業界に特別な興味があったわけではありません。ただ、グローバルな仕事をしたいって考えていましたね。僕が4年生になるとき、全日空は初めて国際線定期便の運航を開始した。これからどんどん海外に幅を広げていくようにみえたし、実際にそうなりましたが、勢いのある会社というイメージでしたね。その年の就職人気ランキングでも1位で、大学のOBの方に話を聞いても風通しが良さそうだった。慶応の先輩で、のちにサッカー協会会長になる大仁邦弥さんが、当時は三菱重工サッカー部の監督をされていて、一度、呼ばれて話をしたんです。『まあ、たぶん、おまえは通用しねえ~だろ』って言われたんですが、それがなくてもあまり気乗りしなかったですね。もちろん重工がグローバルな企業だと知っていましたが、旧財閥系じゃない方が、自分で切り開いていけるように思えたんです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理