阪神異例“ストーブ取材禁止令”の笑止 元球団社長も首捻る

公開日: 更新日:

■マスコミを抑え込めると

 阪神元球団社長の野崎勝義氏はこう言う。

「私は社長時代、7月末の早い時期に野村克也監督のウソの去就問題を書いた社について、選手やスタッフへの直接取材を2~3カ月禁止にしたことがある。その社は野村監督との間に確執があった。球団としては続投要請をするつもりでしたし、7月に『今季限り』と違うことが報じられるとチームがガタガタになる。明らかに球団に対する妨害行為だと判断しました。ただ、甲子園球場内の出入りまでは規制はしませんでしたし、グラウンド外の取材まであれこれ言うことはなかった。今回のケースは、あくまでお願いという形で強制力はないものでしょうが、そうすることでマスコミを抑え込めると思っているのではないでしょうか。マスコミの存在意義を理解していたら、こういう態度は取らないはずなんですが……。球団は人事のことを書いてほしくないにせよ、マスコミには報道の自由がある。先日はスポーツ各紙が来季のコーチ人事を報じていましたが、マスコミ側も球団の意向を忖度してか、極力、球団が嫌がることをしないように感じます」

 阪神は全国屈指の人気球団。ファンは日々、阪神情報を求めている。ファンへの伝達役であるマスコミに圧力をかけ、都合の悪いことを封じるような姿勢は、アキれるほかない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗