貴ノ富士 自己弁護&責任転嫁だらけ会見は誰の差し金か

公開日: 更新日:

 要するに「引退は嫌だ」とダダをこねる子供と同じ。問題は、そんな“子供”に弁護士を雇ってスポーツ庁に上申書を出すという知恵があったのかという点だ。

 25日に提出した上申書では処分軽減だけでなく、協会のガバナンスや体質改善も訴えていた。この日も「(協会の)上からの指導が絶対というシステムが問題だと思っている」と貴ノ富士自身が語っている。にもかかわらず、「具体的にどの点でシステムに問題があると感じたか」と聞かれるや、途端に沈黙してしまった。

 さらに貴ノ富士の代理人弁護士は「貴ノ富士が我々を選んだ経緯? それは申し上げられません。一言でいえば、ある方のご紹介です」と多くを語らず。

 貴ノ富士は、かつて協会に反旗をひるがえした貴乃花の弟子だ。その貴乃花の取り巻きには、法曹界に通じた人物もいる。そういえば、貴乃花も協会在職中、内閣府に告発状を出すという似たような手口を使っていた。

 まさかとは思うが、貴ノ富士は誰かの操り人形として、彼らの代弁者になっているだけなのかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」